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特集「大学入学共通テスト」~「センター試験」とどう違う?~

本年度より、「大学入試センター試験」に代わり「大学入学共通テスト」が導入されることとなりました。
共通テストは、従来のセンター試験とどのように異なるのでしょうか?
国語・数学ⅠAの記述式問題については導入の延期が発表されましたが、他の点についても再度確認しておきましょう。

1 全般について

○日常生活や社会の事象を意識した素材が出題され、思考力・判断力・表現力をより問う問題が出題される。
○文章、グラフ、図表、イラスト等、「複数の資料」を読み取り、情報を統合・考察する問題が出題される。
○「正解がない場合は、ゼロにマークせよ」という問題が出題される可能性がある。(※あくまで「可能性」。)

2 各教科について

(1)英語

○「筆記」「リスニング」という呼び名が「リーディング」「リスニング」となる。
○配点が「リーディング100点」「リスニング100点(これまでの2倍!)」となる。
(※ただし、この点数をどう利用するかは大学により異なる。 例:東北大3:1 東京大7:3)
○リスニングに「1回読み」が登場する。(これまでは「2回読み」。)
○問題文がすべて英文になる。
○単語量増加で難易度が上昇する。

○発音、アクセント、語句整序等は、単独では出題されない。
○英語の知識を、実際のコミュニケーションの中で、目的、場面、状況などに応じて適切に活用できるかどうかを測る問題が出題される。

(2)国語

○契約書類など実用文も出題される予想。

(3)数学

○「数学Ⅰ」「数学ⅠA」の試験時間が60分から70分になる。
○数学の知識だけでは解けない問題(国語力が問われる問題)が出題される予想。

(4)理科

○専門科目で選択問題がなくなる。
(センター試験では最後の2大問が選択問題だった。
しかし、共通テストではすべての問題を解く必要がある。)

(5)地歴・公民

○教科内の複合分野の出題が増加する可能性がないわけではない。
 (日本史において、世界史的な視点から考察する問題がプレテストで出題された。)